朝顔(あさがお)


色絵朝顔柴垣文皿『日本のデザイン』第9巻より

色絵朝顔柴垣文皿『日本のデザイン』第9巻より

もうすぐ7月、朝早く起きると朝顔の花が開いていて、その姿を見ると日々の暑さで辛い身体も、少しなごむような気がする。江戸時代に随分改良されて大きな花になったようであるが、もともとはもう少し小さく可憐な花であった。

朝顔の花が絵画やデザインとして染織品や陶器に写されたものはそう多くないが、この鍋島の絵皿などは、小柴垣にからみながら、美しい花を咲かせて、出色の意匠である。

私は京都で育ったので、浅草の朝顔市はまだ知らないが、一度は訪れてみたいものだと思っている。

日本のデザイン9: 藤・柳・春夏草日本のデザイン9: 藤・柳・春夏草
吉岡幸雄 (編集)
紫紅社刊


カテゴリー: 季の文様
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