10月15日〜19日 大仏開眼1250年慶讃大法要は晴天に恵まれ、華々しく行われ、天平の彩りが再現された。
10月13日には、大分県竹田市市長以下10数名の方々が東大寺へ来集された。今年の五月に当市で染めた紫根染の糸が、京都の秦宏子氏によって手織され、東京の仕立て師村林益子先生によって僧衣になった。さらに私どもの工房で福田伝士氏らによって染められた多彩な袈裟、
10月15日は秋晴、暑いほどの陽気となり、大仏殿内に3000人以上もの招待者をはじめ、大勢の観客が50年に一度の法要を見ようとかけつけた。
午後1時、本坊を出発した管長らの練行列は1時30分、南大門中門より入場された。
管長の僧衣と袈裟は秋の陽をうけて美しい彩りを見せていた。
盧舎那仏讃歌奉唱のあと、新造の菩提僊那僧正像の開眼が、管長のもつ筆で行われ、筆に繋がれた五色の縷(よしおか工房で染めたもので、楊梅の黄、蓼藍の藍、印度茜の赤、藍・刈安の緑、白)が参集された人々の手にわたり、その感激を共にした。
4時からは慶讃行事、伎楽(獅子奮迅)が、元 NHK アナウンサー鈴木健二氏の司会で行われ、天理大学、奈良大学の諸君の演技のもと、私どもでこのたび60領にした衣裳は、舞台で華麗な彩りが舞ったようだった。
私もこの日の法要を終えて、ほっと一息ついたところです。
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