一昨年から、私の工房で大きな機をしつらえて織っておりました、法隆寺四騎獅子狩文錦がこのたびようやく織りあがって、法隆寺へ御奉納することができました。
現存する錦と同寸法、文様も連珠文のなかに騎士が矢を放つ姿を表して見事なものとなりました。
古法にのっとり挑文師(あやとりし)として、機の上にあがって、空引機をあやつっていただいた吉田頼修氏、その助手をつとめた山本君、織りを担当してくれた湯本君、渋谷君など、さまざまな方のご協力で完成しました。法隆寺では大野管長、古屋執事長からも御礼の言葉もいただき、皆で完成の喜びにひたりました。そのあと、マスコミ各紙に記者発表が行われました。
この錦は、3月21日より、法隆寺で行なわれる春の宝物展でも、国宝四騎獅子狩文錦ともに公開されます。(国宝は保存のため、毎日1時~3時の間だけ公開)
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