藍染に用いる「蓼藍 (たであい)」の葉は、春に種を蒔いて梅雨のあけた真夏に収穫します。
私どもの工房で染めるのには、阿波徳島のすくも (干藍) を主に使っておりますが、近くで栽培して、生葉染などに応用しています。
工房のあるところから南は、かつての巨椋地の干拓地で、水田が広がっていて、湿りもあるところから、蓼藍の栽培には適しています。
農家にも作付を依頼していますが、工房の福田さんが四月に種をまいておいてくれたものは、蒔田さんという方の御厚意で借りている畑で育てています。
6月6日〜7日、その苗を移植して本植えをしました。
あとおよそ60日、1メートル近くまで十分な色素を葉に含みながら生長してくれることを祈るのみです。