もうすぐ十一月。工房には秋に実った、染料になる植物が次々と届けられています。
近江伊吹山からは、刈安。黄色の染料になります。
近くの小椋池 (おぐらいけ) 干拓地からは、かつて広く生育していた蓮の葉。今日でもその一部が大切に保存されています。
宇治の山からは団栗。栗のいがも。
工房の庭には「ざくろ」の実が熟しています。これもやや渋味の黄色になります。
それから、山形、伊賀上野からは紅花です。
まさしく実りの秋というところです。
『自然の色を染める: 家庭でできる植物染』
監修: 吉岡幸雄、福田伝士
紫紅社刊
家庭でできる草木染め。工程写真1200点とともに、日本の伝統色の染め方をわかりやすく解説。