今年の異常気象は、九月に入って少しやわらいできたように思っていた。ところが、蓼藍の二番葉を刈る頃、つまり九月十五日をすぎる頃より、もう花が咲いてきてしまった。
例年なら、九月の末頃、三番葉が出てきて、それからコンペイ糖のような小さい赤い花が咲くのであるが、今年は冷夏だと思って少し油断したのがいけなかったかもしれないが……
それでも、山田ファームの方々の御努力によって、一番葉がとてもよく芽がなり、貯蔵出来たので喜んでいる次第である。
この秋からは、自家製の藍を多く使って、澄んだ藍色を目指していきたいと考えている。