季の色」カテゴリーアーカイブ

紅葉(もみじ)

今年の秋は例年より寒さが厳しいようで、山の樹々の葉が色づくのも早くなるような気がする。 秋の紅葉は古くより「錦」の織物の美しさにたとえられてきた。 『古今集』のなかの秋歌下に「霜のたて 露のぬきこそ よわからし 山の錦の … 続きを読む

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栗色(くりいろ)

栗の樹に、毬 (いが) がはじけるように大きくなって、数えられないほど付く季節になった。秋の風が栗をゆらすと、土の上に一つ、二つと、それが落ちていく。棘がささらないように拾うと、なかには赤味をおびた茶色の艶やかな実が入っ … 続きを読む

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萩色(はぎいろ)

9月の声を聞くと、暑さもようやく和らいで、朝夕の風は涼やかになり、虫の声が澄んだ音色で響いて、あたりが静けさを取り戻すように感じる。 小さな3枚の丸い葉が並んでいる、その先のほうに、わずかに青味がかった紅から赤味の紫、そ … 続きを読む

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青白橡 (あおしろつるばみ)・麹塵 (きくじん)

日本列島の四季の移ろいは、日毎にゆっくりゆっくりとすすんでいく。落葉樹も夏の暑い盛りには深い緑色をたたえているが、秋が近くなって、涼やかな風が吹いてくると、青い葉がわずかに黄ばんでくる。 私たちが団栗と呼んで親しんでいる … 続きを読む

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水色(みずいろ)

清らかな流れに出会って、美味しい鮎をたべたい、と思うような季節になってきた。 水色という色名はかなり古くから使われていた。 平安時代の宇多天皇から堀河天皇までの十五代にわたって、宮廷貴族社会のありさまを記した『栄華物語』 … 続きを読む

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