「花拵え (はなごしらえ) —
 古都の染め和紙と花神饌 (はなしんせん)」

2012.4.28 (土) 〜6.3 (日) 群馬県高崎市

高崎市染料植物園「花拵え 古都の染め和紙と花神饌」

企画展名 花拵え (はなごしらえ)
—古都の染め和紙と花神饌 (はなしんせん)

高崎市タワー美術館高崎市染料植物園 連携企画
内 容 長い歴史のなかで、染めは布以外の素材にも用いられてきました。なかでも、古くから染められてきた素材のひとつに紙があります。 正倉院文書 (しょうそういんもんじょ)には、彩色紙として植物で染色した五色紙、彩色紙、浅黄紙など10数種類に及ぶ製紙の記録があり、すでに奈良時代には (こうぞ)雁皮 (がんぴ)など、現在まで使われている植物繊維による製紙や染め和紙づくりが行われていたことがうかがえます。

古都、奈良や京都の古い歴史を持つ寺社の中には、染め和紙で季節おりおりの花や鳥をつくり、神仏に供える伝統行事を今も続けるところがあります。染織史家の吉岡幸雄氏率いる「 染司よしおか」は、飛鳥天平の時代から江戸時代まで受け継がれてきた天然染料による日本の伝統色の再現や技の復活への取り組みを続けていますが、1200年前から絶えることなく行われているという奈良 東大寺の修二会 (しゅにえ)で十一面観音に捧げられる椿の造花、薬師寺の 花会式 (はなえしき)の造花4種、京都石清水八幡宮の供花神饌 (きょうかしんせん)には、その技がいかされています。

本展では吉岡幸雄氏のご協力のもと、染め和紙を通して、豊かな自然の恵みを受けて生まれた日本の伝統色の美しさを紹介いたします。
会 期 2012年4月28日(土) 〜6月3日(日)
午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
土・日・祝は、午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日 月曜日、祝日の翌日(祝日の場合は、開館し、翌日閉館)
会 場 高崎市染料植物園
〒370-0865 群馬県高崎市寺尾町2302番地11
電話 027-328-6808
入館料 一般:200円(160円)、大高生:150円(120円)
  • ( )内は20名以上の団体割引料金
  • 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方、及びその付き添いの方1人、65歳以上の方、中学生以下の方は無料になります。

高崎市タワー美術館との共通券(枚数限定)
一般:560円、大高生:370円
関連イベント 5月19日(土) 講習会「和紙を染める」(講師: 吉岡幸雄)
5月20日(日) 講演会「紙染めの歴史と現在」(講師: 吉岡幸雄)

映画「紫—色に魅了された男の夢」5月19日(土)〜25日(金)
シテマテークたかさき 映画上映
紫 — 色に魅了された男の夢
植物染めに挑戦し続ける吉岡幸雄と福田伝士の情熱を追ったドキュメンタリー映画
(川瀬美香監督・株式会社ATMK制作)

高崎市タワー美術館 展覧会<「京都を彩るかたちといろ」4月14日(土) 〜6月17日(日)
高崎市タワー美術館 展覧会
京都を彩るかたちといろ
— 調和する意匠と色彩
関連リンク 高崎市染料植物園公式サイトの「花拵え」案内
高崎市染料植物園「花拵え 古都の染め和紙と花神饌」についてツイートする